TTTGの登録カウンセラーが提供できるトラウマセラピーです。(敬称略・技法のアルファベット順)
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BCTは2016年に藤本昌樹が開発した「体から心に働きかける」身体志向の心理療法。EMDR、TFT、ソマティックエクスペリエンシング®、マインドフルネスなど体からアプローチする技法を応用している総合的心理療法。眼球運動やツボをタッピングしたり、音楽を聴くなど五感を刺激することで体から心にアプローチする。
2003年にデイヴィッド・グランドが開発したBSPは、視野の中の一点(トラウマ記憶とつながっている点)を見続けることで、トラウマ記憶の処理が自然に行われる。見る位置によって感じ方が違い、恐れず冷静に見続けることで、クライエントの脳の中で自然に回復が起こる。
総括的リソースモデルとも呼ばれる。リサ・シュワルツが開発した。シャーマンなどによって使われてきたエネルギーの浄化の方法を、現代版の神経科学で説明し体系化したモデルで、神経生物学、愛着理論、自我状態療法、内的家族システム療法、呼吸法、ヒーリングなどを統合させたモデル。
フランシーヌ・シャピロにより開発されたEMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)は、トラウマ治療として多くの臨床場面で使用されている。眼球運動だけでなく、両側刺激(聴覚や触覚)を用いて、実証的に確立したプロトコルにそって、安定した手順で提供され、様々な人道支援においても幅広く使用されている。
ESTはジョン・G・ワトキンス、ヘレン・H・ワトキンスによって開発された。催眠分析による治療から多重人格(解離性同一性障害)を「自我状態」潜在的に断片化されたパーソナリティ構造としてとり上げていく技法である。身体志向のトラウマ・ケアの考え方を取り入れながら、解離性障害や自我状態が不安定な人たちの理解と治療に用いられている。
嶺輝子が開発したホログラフィートークは、軽催眠下のトランスワーク、自我状態療法の一種で、クライエントのネガティブな感情や身体症状を、問題の原因や解決法を教えてくれるリソースとしてとらえ、クライエント自身が自らを癒すプロセスをセラピストが援助する技法。愛着の問題を含んだトラウマや複雑性PTSDに適用できる。
IFSは、リチャード・C・シュワルツによって開発された統合的アプローチである。心は複数のパーツから成り立っており、根底にはセルフがあり、1つの家族の一員のように家族システム理論を用いてパーツとの対話をとおして理解していく技法。
SE™は、ピーター・ラヴィーンにより開発された、身体と神経系の統合をベースとした安全で自然なトラウマ療法である。ポリヴェーガル理論に基づいて、自律神経系の調整を用いながら、トラウマティックな体験で蓄積された過剰なエネルギーを徐々に開放させていくことを目指している。
TF-CBTは、ジュディス・コーエン、アンソニー・マナリーノ、エスター・デブリンジャ―らによって開発された子どもを対象とした治療プログラム。性的虐待を受けた子どもの治療、トラウマに関連したうつや不安症状、行動上の問題、恥や罪悪感、社会的生活能力などにおける回復が認められている。養育者も取り入れた統合的なアプローチである。
TSプロトコールは、杉山登志郎により開発された、フラッシュバックの軽減と治療に焦点を当てた、簡易処理型トラウマ処理技法である。単回性トラウマのような、トラウマ処理により比較的短時間に回復が見られるものと異なり、複雑性PTSDは治療中にフラッシュバックや解離を起こすことが知られている。そのため両側刺激を用いて安心して使用できる、ライセンス制ではない技法として提供されている。
体のツボをタッピングすることで、トラウマやさまざまな症状を軽減させるTFTは、ロジャー・キャラハンによる偶然の発見から開発された。水恐怖の治療中に、考え方を変えるのではなく、ツボをタッピングすることで、短時間に症状が改善したという。アルゴリズムでは70%、診断やVTでは90%以上の効果があると言われている。除反応が起こらないことでも、セルフケアとして安全に使用できる。
小栗康平により開発されたUSPTは、解離性同一性障害(DID)や内在性解離(複雑性PTSD、自我状態)における別人格を表出させ、その場で融合、統合をすることができる治療法である。イメージ療法やインナーチャイルド・ワークの一つととらえることができる。両側のタッピングを用いて人格の統合をはかる。
各セラピーは、全ての人に効果があるとは限りません。
各カウンセラーとよくご相談の上、技法を選択するようにしてください。
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